千葉県千葉キャンパスキャンパスブログ ブログ 2022.04.04 【おおぞらアンバサダーの卒業】・・・おおぞらアンバサダーとして活躍してくれた彼の卒業までの軌跡、そしてこれからについて。

みなさんにとって「なりたい大人」とは、どのような大人ですか？？
私は将来、環境問題の対策に携わる仕事につきたいと考えています。令和元年房総半島台風をきっかけに気象災害の恐ろしさを実感し、人間社会や地球環境に大きな影響を与える気象について、興味を持ちました。
これは、私が提出した志望理由書の冒頭です。２年次生の10月、本気で進路を考え始めて、この文章を完成させるのに、約１年かかりました。
振り返れば、高校入学前、将来どんな仕事に就くのか。たいした趣味もなかったので自分のしたい事が何なのか。来る日も来る日も、そんな事ばかり考えては、見えない不安に押しつぶされそうな毎日を過ごしていました。そんな時に見つけた高校がおおぞら高等学院、屋久島おおぞら高校で、みらいの架け橋レッスン®に参加すれば、何か新しいことが見つかるかなと、そう思っていたことを覚えています。
入学後は、将棋を始め、軽音でバンドを組み、合唱のみんなとおおぞら杯に出場。他にも卓球、バドミントン、ボードゲーム、お菓子作り、ものづくり。新しいレッスンに参加するたび、新しい自分を発見しました。1年次生の6月にはみらい学科™プログラミングコースに変更。今まで経験したことのない考え方を学ぶとともに、これまで以上に友人たちとの関わりが増えていきました。
１年次生の秋ごろからは、中学生向けの学校行事にも誘ってもらって、多くの後輩と仲良くなりました。自分が誰かのために役立っていることが、ただただ嬉しくて、2年次生になってからは学校の代表として広報活動に努めました。 YouTubeにもコラボしました。ぜひお時間があるときにご覧ください。
2年次生の10月、いよいよ本気で進路を考えなくてはいけない時期になりました。やりたいこと、学んでみたいことがたくさんあって、正直悩みました。3月の三者面談では、2時間の面談で決着がつかず、改めて別日にまた２時間。なりたい自分に妥協したくない気持ちと、葛藤する日々が続きました。
そんな中、２つだけ確かな自分がそこにいました。屋久島で感じ取った「自然にかかわりたいと思う自分」学校生活で見つけた「誰かの役に立ちたいと思う自分」どちらも積み上げてきた自分でした。どうしたら、自然と関わり、人の役に立てるのか、たどり着いた答えが、SDGｓなどの活動を含めた環境学でした。これが自分の進むべき道だろうとイメージを持ったのが、３年次生の７月。コーチのみなさんにたくさん相談して、イメージは確信に変わりました。
そうして出来た文章が、先ほどの冒頭３行です。
今までの学校生活や合格した検定などが評価され、大学にも合格出来ました。ここまで字面だけ捉えると、順風満帆な３年間だとお思いかもしれませんが、まだまだ未熟なところがたくさんあります。考え込みすぎるところ、考えても答えの出ないことに悩むこと、悩みすぎると袋小路にはまってしまうこと、単純に頑固なんです。学校生活で思い悩むこともたくさんあって、その都度に周りから心配されました。
そんな時、私を支えてくれたのがコーチの方々です。ときに優しく、ときに厳しく、親身に寄り添ってくれました。みなさんに頂いた思いやりを生かして、困っている誰かを助けられる、そんな大人になります。

そして、誰よりも近くで支え続けてくれた家族へ。この3年間、毎日お弁当を作ってくれてありがとう。仕事を頑張ってくれてありがとう。体調に気遣ってくれてありがとう。困らせたり、心配させたり、いつも迷惑をかけて来ましたが、今日まで育ててくれて本当にありがとうございました。あまり言葉にして伝えられなかったけれど心の底から感謝しています。
今日この場に立たせていただけているのも、支えてくれたコーチの皆様、家族、いつも笑いあいながら私を引っ張ってくれた友人たちのおかげです。そして、今日だけは様々なことに挑戦して来た過去の自分をほめたいと思います。
今日卒業の日を迎えて、この学校や家族のもとを離れます。これから私たちは、この学校で得た学びや思い出、経験を糧に、それぞれの『なりたい大人になるために』一歩一歩自分の足で歩いて行きます。過去の自分に恥じないよう、自信をもって前に進んでいきます。
最後になりますが、本日はお忙しい中、私たちのためにご臨席くださいました皆さま、誠にありがとうございます。また、このような心のこもった卒業式を挙行していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。 おおぞら高等学院及び屋久島おおぞら高等学校の更なる発展を願って答辞とさせていただきます。3年間本当にありがとうございました。
3月18日　おおぞらアンバサダー　佐藤優作