千葉県千葉キャンパスキャンパスブログ

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転校生のはるえさんの写真
皆さん、こんにちは、入学相談室の中村です。
暖かい日が多くなってきましたが、寒暖差が激しい時期でもあります。体調など崩されませんよう、くれぐれもご自愛ください。

今回は、別の高校から転校してきた3年次生のはるえさんに生徒インタビューを行い、転校前の不安や当時の揺れ動く気持ち、転校を決めた意外な理由についてお話しいただきました。余すことなくお伝えするため、前編・後編に分けております。当事者にしかわからないリアルな感情や通信制高校 サポート校のメリットを上手く利用した彼女の転校理由をぜひお読みください。転校を検討されている方々の一助になれば幸いです。

<期待されることは嬉しい? 期待され過ぎることは辛い?>
中学は1学年100名いないほどの規模だったこともあり、同級生の皆と仲が良く、楽しく過ごしていたと言います。中高一貫校だったため、そのまま附属の高校へ内進生として進学しました。異変を感じたのは高校2年生の秋頃。進学校だったので周りや授業のレベルが高く、英語や漢字の小テストも頻回で、ついていくのに必死だったそうです。
その頃のスケジュールをお聞きすると、学校が終わってから部活、その後は塾へ、帰宅時間は22:30頃。夕食と入浴を済ませた後は、宿題、授業内で行う発表の準備、小テスト対策と本当に忙しく、勉強に追われる日々を送っていました。それでも真面目で頑張り屋さんのはるえさんは、自分なりの目標を決めて、そこへ向けて励んでいました。時を同じくして、部活でトラブルがありました。全国大会の予選について連絡ミスがあり、先生との間に行き違いが生まれてしまいました。元々少ない睡眠時間の中、予選への作品も短期間で仕上げなければならなくなり、はるえさんの心も身体も限界に近かったのかもしれません。それでも自分に厳しいはるえさんは言い訳せず、何とか先生の期待に、部活の副部長としての責務にこたえようと「できる限り」のことを頑張りました。高校生というまだまだサポートが必要な発展途中の時期なのに、たったひとりで様々なプレッシャーと戦いながら。
しかし、はるえさんに期待を寄せていた先生はもっと高みを目指してほしかったのでしょう。「高すぎる期待値」と「できる限りの仕上がり」とのギャップに感情的に叱責し、はるえさんを追い詰めていくことになるのです。はるえさんは人の気持ちを汲み取ることができる優しい生徒で、先生の叱責が自分への期待の裏返しだということも十分理解していましたが、「でも... この状況でどうやって?」と理不尽に感じてしまい、自分でも気付かない内にストレスを溜めていってしまいます。「もっと良い作品に仕上げたい」という思いは、先生だけでなく、部活にも何事にも一生懸命で妥協を許さないところがあるはるえさんにとっては「できない状況」との狭間で、とても悔しく苦しかったと想像します。そしてある時、はるえさんの心はポキンと折れ、頭痛や耳鳴り、不眠といった身体的症状に現れるようになっていきました。

<人は本当に無理になると思考が停止する?>
心身共に無理をし過ぎてしまったはるえさんは、頭痛や耳鳴りなどの症状で動けなくなり学校のお休みが続きましたが、大学受験を目指していたため、気持ち的には焦りがあったと言います。学校を休んでいることへの罪悪感、受験への焦りで、「休んではいるけれど休めていない」状況が更に自分を追い込み、症状は悪化、不眠やイライラ、涙が出るなど、情緒不安定な状態に陥っていきました。そんな中、学校の相談室で単位修得のことや通信制高校という選択肢の話が上がったそうです。心配されていた親御さんからも通信制高校 サポート校への見学に誘われ、言われるがままに3~4校見に行き、その中の1校へ「なんとなく」決めていたそうです。当時のことを振り返り、「正直どこでも良い。疲れ果てていて、思考が停止していた。自分で考えたり選んだりできる状態になかった」と語っています。
他の通信制高校へほぼ決めていたはるえさんですが、学校の相談室の先生から「今までの在校生もお世話になっていて良いよ」と、おおぞらを紹介されたと言います。そしてまた、流されるまま見学へ。
おおぞらへの第一印象は「(高校卒業に必要な)レポートをこなすだけじゃなく、みらいの架け橋レッスン®(※1)が楽しそう」だったそう。これまで「学校」という場では勉強を中心に頑張ってきたはるえさんにとって、「勉強だけじゃない学校」として様々な取り組みをしているおおぞら高校はこれまでの概念とは全く違い、新鮮に映ったのかもしれません。

※1 みらいの架け橋レッスン®とは
生徒ひとり一人の「好き」を見つけるためのおおぞら高校オリジナルの選択授業。
机に向かう勉強だけではなく、実際の体験を大切にし、心と体の両方の感覚を使って「好き」を見つけていきます。