兵庫県姫路キャンパスキャンパスブログ ブログ 2024.12.04 【子ども・福祉コース】学ぼう、知ろう、体験しよう！学校園での医療的ケア！

姫路キャンパスの子ども・福祉コース恒例、姫路大学体験授業が今年も行われています。内容は全８回に分けて、昨年よりもバージョンアップした体験型授業と新たに加わった講義型授業で非常に充実したものになっています。今回はその中から１つ紹介していきます。

授業内容は、「学校園での医療的ケアを学ぼう！」で、講師は看護師や養護教諭、看護教諭として勤務をされた経験豊富な大川先生です。教室は、養護実習室（教室の中に学校の保健室と病院の病室があり、ベッドや視力検査器、訓練用医療機器がある場所）で実施するため、まるで実習練習をしているように感じられます。
まず『医療的ケア』とは、学校や在宅等で日常的に行われている「自分の口から食事がとれない」「自分でたんが出せない」「自分で排泄できない」等サポートする医行為をすることです。平成２４年度の制度改正により、看護師等の免許を有しない者も、医行為のうち、たんの吸引等の５つの特定行為に限り、研修を修了した者は実施できるようになりました。実際、１８歳未満の医療的ケアを必要とする人は増加傾向で、この１０年で２万人以上（約２倍）になっています。

子ども・福祉コースに所属している生徒は、将来誰かの役に立ちたい人や保育・福祉関係で働きたいと考えているため、「どこかで医療的ケアを必要とする人と出会うはず」との思いで、前のめりに知識を修得していました。


▲大川先生の傍で、たんの吸引の練習をしている様子

講義のあと、姫路大学の学生が実際にしている胃ろうと鼻の吸引練習をさせていただきました。初めての体験で緊張する中、大川先生の丁寧な説明と穏やかな表情に見守られて安心して取り組んでいました。生徒たちはダミー人形を本当の人間として、「こんにちは～。今からたんの吸引をしますね。」と優しい声かけをしながら、右手と左手を器用に動かして吸引ができており、現場で実際に行っているイメージができている印象を受けました。さらに、全員初めての体験にもかかわらず、「声かけが素敵」「学生がするぐらい上手」とお褒めの言葉をいただいて、とっても嬉しそうな表情でした。

子ども・福祉コースでは、キャンパス内では触れることのできない授業を学外の連携している大学で体験できる貴重な機会があります。興味のある方はキャンパスまでお問合せください。

◆以下の日程で学校説明会・体験会を行います。
12/7　14:00～16:00（マンガイラストコースまたはプログラミングコース）