兵庫県神戸キャンパスキャンパスブログ

https://www.ktc-school.com/reserve/?kubun=2&event=001&campus=3838/reserve/?kubun=3&event=002&campus=38
11月に入り早2週間ですね。
先週は442年ぶりに皆既月食と天王星食がありましたね。非常に珍しい光景に神戸キャンパスでも話題になりました。中には「屋久島の空から見たよ!」と屋久島スクーリング中だった生徒から報告もありました。離れていても同じものを見ることができるということ、442年前、織田信長や戦国武将たちも同じ景色を見ていたのかもしれないということにロマンを感じました。

マンガイラストコースでも先日感動することがありました。
最近は1年次生の課題も難しくなってきていています。今は「パース」というものについて学んでいます。「パース」とは英語のPerspectiveの略称です。ものを立体的にとらえ、遠近感を表現する際に必要な表現技法です。近くにあるものは大きく、遠くにあるものは小さく描きます。中学校でも「一点透視図法」について美術の時間に習ったことがあるかもしれません。
実はこの表現技法、マンガの背景を描く上では必要不可欠なんです。部屋の中や、建物、街中を描く上でこの表現技法は避けては通れません。辻褄があっていないと家具や建物が倒れて見えたり、浮かんで見えたり、または奥にあるものが手前のものより前に出てきて見えたりします。「一点透視図法」を使い描く場合は、どこに「視点(アイレベル)」があるのか、しっかり設定し、そこから見た時にどのように見えるか想像して描いていくのがコツです。この表現技法が使えるようになると絵に一気にリアリティーが出てきます。

「視点(アイレベル)」がどこにあるかによって物の見え方は変わってきます。マンガイラストコースの1年次生はまずは立方体をあらゆる角度と距離感で描いていきます。さらに以前Gペンの使い方を学んでいますので、今回は下描きがなされている風景の課題のペン入れを行いました。都会の風景ですのでビルなどにまっすぐな線が必要になります。そういった線は定規を使って描かなければならないのですが、これがまた大変でした。 IMG_5429.jpegインクを使っての作業は細心の注意を払わなければなりません。乾いていないインクを手や定規でこすってしまう可能性があるからです。実際に今回の課題ではほとんどの生徒が定規でインクをこすってしまいました。大きなシミになると描き直す必要もあるため、インクの使用にはやはりいつも以上の集中力が必要なようでした。IMG_5432.jpegより専門的な内容になったことで大変難しくはありましたが、みんなの集中力は途切れることはありませんでした。むしろ何度か練習するうちに着実に上手になっていったのです。

正直、今回の課題でここまでの光景を見ることができるとは思いませんでした。難しい課題に直面した時、投げやりになる生徒もいるかもしれないと思っていたのですが、誰一人、課題を投げ出す生徒はいませんでした。4月から歩み初めて半年、みんなが確実にレベルアップしていることを感じました。絵は急には上手くならないのですが、日々描き続けることで集中力は徐々に高まります。アスリートが試合に出る前に何度もトレーニングをするように絵を描く行為にもそれに堪え得る精神力を身につけなければならないのです。今回、課題を通して彼らの成長を感じ、とても感動しましたのでブログをご覧の皆さんにも共有させていただきたいと思います。

神戸キャンパスのマンガイラストコースの生徒は難しい課題に向き合う精神力を身につけ、さらにステップアップしていこうとしています。マンガイラストコースに興味のある皆さん、ぜひ私たちと一緒に困難なことに立ち向かいましょう!その先にはきっと今まででは考えられないほどの変化が待っているはずです!