兵庫県神戸キャンパスキャンパスブログ

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昨年も挑戦したおおぞら杯 マンガイラスト部門!今年も神戸から1チームが予選出場しました。このチームは1年生からずっとこのおおぞら杯に出場しています。

昨年は「あなたのジモトの妖怪発見」というお題で、自分たちで地元の特徴を調べ、キャラクターを考え、オリジナリティー溢れる演出で決勝まで勝ち進みました。今年は「キャンパスオリキャラ選手権!」というお題でオリジナルキャラクターを考えました。

このお題で彼らがまず大切にしたことは「地元調査」。昨年の経験をいかし、まずはキャラクターを作成していく上でその「設定」を大事にしました。

その中で今回コーチが印象的だったのが「阪神淡路大震災」について生徒が改めてこの神戸の街に何があったのか、知ろうとする姿でした。

神戸キャンパスは神戸の生田神社のすぐ隣に位置しています。震災当時、この生田神社も大きな被害を受けました。
また、今回生徒が震災について調べるきっかけになった「神戸ポートタワー」。彼らが地元の建物などをキャラクターのモチーフにしている時に話題にあがったのがこのタワーでした。
生徒が調べ進めていくうちに「ポートタワ―には復興に立ち上がる神戸市民の希望の灯にという願いが込められてるみたいです!」とコーチに教えてくれました。震災当時、この神戸ポートタワーは大きな損傷を受けなかったため、復興のシンボルとなったそうです。

今回のおおぞら杯では、そんな震災復興のシンボルや旧神戸キャンパスが近くに位置していた「異人館」、神戸の中華街「南京街」もモチーフに加えてキャンパスオリジナルのキャラクターを考えていきました。
昨年よりグレードアップした作品にコーチも驚きながら見守りつつ、生徒の成長を感じずにはいられませんでした。
それぞれの意見が交錯し、チームとしての制作がなかなか進まなかった時も、それぞれに与えられた役割は全うし、いつも一生懸命に取り組んでくれました。

結果は決勝進出とはならなかったものの、彼らが試行錯誤しながら取り組んだこのおおぞら杯は、地元に改めて目を向けることができる大変貴重な機会でした。また、複数人で一つの作品を作り上げるというのは実は非常に難しいです。皆さんは誰かと意見をぶつけ合ったことはありますか? 友だち同士だからこそ、案外異なる考えを尊重するのは難しい部分もあるかもしれません。お互いのやりたいことやこだわりがあるからこそ、意見もまとまらないのです。そんな中、このチームでできる最大限のことをしようともがきながらも最後まであきらめなかった彼らにとっては、まぎれもなく大切な思い出となったはずです。
 

「挑戦する」ということは決して簡単なことではないですし、明るい結果がついてくる確約もありません。ですが、こうした経験を一つひとつ積み重ねていくことで、人は成長していくのだと改めて感じました。マンガイラストコースの生徒