岡山県倉敷キャンパスキャンパスブログ ブログ 2023.08.03 【社会の架け橋プログラム®】個性豊かな大人を通して広がる世界　～楽器屋さんから知る働くということ～

こんにちは。倉敷美観地区のすぐそばにある、おおぞら高校 倉敷キャンパスです。
皆さん、夏休みはどのようにお過ごしでしょうか。
倉敷キャンパスも夏休みに入り、窓の外の景色は強い日差しで照らされていますがキャンパス内は静かで少し寂しくもあります。
ただ、そんな夏休みを迎えた倉敷キャンパスですが毎年恒例のお楽しみ【社会の架け橋プログラム® 職業体験プログラム】が始まりました！

倉敷キャンパスでは毎年、岡山市議会・消防署ツアーや専門学校、岡山県立図書館、日本銀行、ヘアサロンなどさまざまな企業・施設にご協力いただき、たくさんの職場見学や職業体験を実施しています。

今回はそのなかでも服部管楽器さんでの職業体験の様子をご紹介します。
服部管楽器さんは店名の通り、管楽器を専門に扱う楽器店です。
お店の特徴としては、管楽器の修理、買取、販売を行い、24時間営業のレンタルスタジオの運営も行っています。スタッフの方も管楽器のプレイヤーとして活動しYouTubeやイベントで演奏したり、作曲し楽曲提供したり... 活躍は多岐に渡ります。
社長の服部氏も楽器修理のためにクラウドファンディングで資金を集めサイパンまで行った経験があったり、お店のある商店街で音楽イベントを企画・運営されたりとご活躍です。
管楽器店のお仕事を通して働く大人と関わり、視野を広げるまたとない機会となりました。

生徒はまず服部社長と自己紹介をしあったあと、24時間営業のレンタルスタジオへ。使用されていないスタジオの備品の整理整頓、清掃や看板の差替えなどを行いました。
アンプやスピーカーと繋ぐケーブルの八の字巻きを習い、見様見真似でチャレンジ。
繊細なケーブルが断線しないように巻き方にも工夫があることを教えてもらい、「...ん？ こうか？」「あれ？ できています？」など社長に何度もお手本を見せてもらいながら簡単そうで難しい八の字巻きを習得していました。
そのあとは利用者が使用した後、置き場所が定まっていない備品を整理したり掃除機をかけたり、日に焼けたポスターを交換したり、実際に働いてみないと見えない地道な業務を体験。
「完璧！」「うまいな！」「100点じゃ！」など服部社長の明るい声かけにも妥協することなく、生徒は細かいところまで手を抜かず頑張っていました。
普段カラオケなどのレンタルスペースを無意識に使っている生徒も今回の職業体験でスタッフ側に回ったことでたくさんのことに気づけたのではないでしょうか。レンタルスタジオでの業務を終えたあとは、管楽器に移動し管楽器磨きに挑戦！
初めて触れるトランペットに最初は恐る恐るの様子の生徒でしたが、スタッフの方の優しく明るい声掛けを受けながら少しずつ勇気を出して磨き始めました。
磨いたところからキラキラと輝き始めるトランペットを見て生徒も達成感を感じたようです。「うわ！ 綺麗になった！」「輝いてきた！」と嬉しそうに、その後も傷がつかないように細心の注意を払いながら丁寧に磨く作業に取り組んでいました。

終了後、たくさんの業務を体験し、さすがに疲れたようですが普段はなかなかできない経験に生徒は楽しい気持ちの方が強かったようで保護者の皆さんにも「暑かったけど楽しかった」「サックスがかっこよかった」「トランペットに模様がほってあってすごかったよ」「社長やスタッフの皆さんが個性豊かで面白くて楽しかった」など報告があったようです。生徒の表情を見て、保護者の皆さんも生徒の達成感を感じたそうです。

おおぞら高校は、なりたい大人になるための学校®です。
生徒一人ひとりの「なりたい大人像」はそれぞれで、いつ見つかるかどうかもわかりません。だからこそ私たちはたくさんの機会を用意し、生徒一人ひとりが自らのタイミングで「なりたい大人」を見つけられるようにサポートしています。
その一つが、今回紹介した【社会の架け橋プログラム®】です。
高校生という感受性豊かなときに、たくさんの大人に出会い、実際に関わることで見えてくることや気付くことがあります。それは教科書や、スマートフォンやタブレットなどの画面越しからは手に入らないものかもしれません。
他の誰でもないあなたの「なりたい大人像」を私たちと一緒に見つけませんか。