岡山県倉敷キャンパスキャンパスブログ

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星空キャンプで手に入れたものとは
皆さん、こんにちは。倉敷美観地区が目の前にあるおおぞら高校 倉敷キャンパスです。
吹き抜ける風が気持ちいい季節になりました。
おおぞら高校では【人と人、人と自然が、たすけあえる社会の実現をめざして】センバス教育を実践しています。人と人、人と自然のつながりから生まれる生きる実感や生きる歓びを届けることで思い描いてほしい、未来を幸せに生きる価値観を感じ取ってもらいたい! そんな思いが込められています。
センバスとは、ラテン語の「SENSUS(感覚)」と「VIVUS(生活)」からとった造語です。
具体的には、世界自然遺産に認定されている屋久島でしか体験できないようなキャンプ体験を通して、人と人、人と自然が繋がる体験から普段は見落としていたような感動や有難みに気付けるような時間を提案しています。
ただ、屋久島に足を運ぶのはいきなりは勇気がいる... という生徒もいます。
そんな生徒に向けて、マチナカみらいギフトというイベントが始まりました。
キャンパスがある県内の施設を利用し、地元の方の協力もいただきながら、季節に合わせた自然体験ができるイベントです。

今回は先日行われた星空キャンプについて紹介します。
岡山県には美星町というまさに美しい星が見られる町があります。なんと、星空の世界遺産にも認定されているんです。その美星町にある星空間オートキャンプ場にて、今回のキャンプは開催されました。
皆さん、普段星空を見上げる時間は取れていますか?
日々の生活に追われ、目の前のことに目を奪われ、ただ夜空の星を見るという時間を取れていない人は多いのではないでしょうか。
でも、星の美しさは皆さんご存知ですよね。
「一度は天体望遠鏡で拡大して星を見てみたい!」
(でも、何から始めたら良いかわからない。プラネタリウムに行くのも勇気がいるし...)
そんな思いを持ったことがある人もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は星空の世界遺産に認定されている美星町でキャンプを開催。
野外体験に天体観測を組み込んだスケジュールで実施しました。
どうせやるなら、その道のプロの話も聞きたいですよね。そこで、今回は岡山理科大学の福田教授と準星空案内人の大学生・大学院生にも協力を依頼し、本格的な機材を持ち込んで天体観測のガイドをお願いしました。
当日の夜空は雲も多く、ベストコンディションとはいきませんでしたが、雲の切れ間から輝く星に焦点を当てて望遠鏡で確認したり、目視できる星座の解説をもらったり、普段は見られない星団の様子を見せてもらえたりと貴重な体験をすることができました。
しかも、観測中には何回も人工衛星が流れていく姿を確認しました。人工衛星の種類によって光の色が違うこと、人工衛星にも大切な役割があるけど天体の観測には悪影響もあることなど、研究されている方ならではの解説や裏話も聞くことができたのも貴重な体験です。
一度、就寝時間を取ったあとは早朝の天体観測です。
夜には見ることができなかった月を観測することができました。
少しずつ移動する月に望遠鏡を合わせ、目を凝らすとクレーターまでくっきり見ることができ本当に感動しました。少しずつ移動する月に望遠鏡を合わせ、目を凝らすとクレーターまでくっきり見ることができ本当に感動しました月の観測のあとは、火を起こし昇る朝日を浴びながらまったりタイムです。火を囲みながらみんなでのんびり朝食を食べ、後片付け。
「終わりたくない!」「もう一泊したい!」と近づく別れを惜しむ声も。
今回のイベントを通し自信をつけた参加者からは「岡山県以外のイベントに参加しても良い?」「屋久島キャンプに行ってみたい!」など、前向きな声をもらいました。

最後は、みんなで振り返りの時間です。
イベント開始時にセンバスノートに綴ったビジョンを見返し、スタート時のビジョンをどこまで達成できたか、今回のセンバスみらいギフトで感じたこと(学んだこと)、これから取り組んでいきたいことを書き記していきます。
たくさん星空を見上げ、一瞬で消えていく流れ星を目撃した生徒は時間の有限さを感じ、残された高校生活でもっとチャレンジし頑張りたいと思ったのでしょう。
今年度の残り10か月をどんなふうに過ごしたいかシェアし合いました。
「10ヶ月って長いようで短いから、苦手なことは克服して、3年生とももっと仲良くなりたいし、自分の目標は叶えられるように頑張りたいです」「1年生のときから興味があった留学に挑戦するって決めた」「残された10か月でたくさんいろんな人と関わって楽しい思い出を作って、志望校にも合格して卒業したい!」「いろんなことに挑戦して経験を重ねていきたいなと思います」「友だちを増やしていきたい!」
今回一緒にご参加くださった保護者の方からはこんなメッセージが...
「大人になってくるとこの10ヶ月で覚えることよりも忘れることが多くなると思う。私たちから『若いうちしかできんよ!』と言われてもうるさい! って思うかもしれんけど、実際本当に若いうちにしかできんことはたくさんある。やりたいって思ったことは、あとで後悔しても良いからやってほしい! そんなことを言ってあげられる大人になりたいと思っているよ」
大変説得力のあるメッセージでした。
励まれた生徒も多いはずです。
みんなで激励のメッセージをそれぞれのハガキに寄せ書きし合い、願いの叶うポストに投函。
本当にキャンプ終了の時間です。
「帰りたくない」と半べその生徒。達成感に溢れた様子で帰る生徒。
24時間も経たないうちに、生徒はとても逞しくなりました。
スタート時は小声だった生徒が大きな声で話し、笑い、喜び合う様子を見ているとこちらも嬉しい気持ちになります。
恥ずかしがり屋の生徒も、人との関わりが苦手だと感じていた生徒も、ポジティブな気持ちをシェアし合う楽しさ、安心感を体感し成長を見せてくれたのだと思います。

おおぞら高校ではキャンパスを飛びだし、そこでしか学べない、今だからこそ感じてほしい学びをイベント通してお伝えしています。
五感を使って感じ学び、感情をシェアし合う喜び、皆さんも私たちと一緒に共有しませんか。

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