栃木県宇都宮キャンパスキャンパスブログ

https://www.ktc-school.com/reserve/?kubun=2&event=001&campus=1212/reserve/?kubun=3&event=002&campus=12
おおぞら高校 宇都宮キャンパスです。
先日、おおぞらには様々な挑戦ができる仕組みがある、というお話をいたしましたが、今回は「先輩コーチ」についてご紹介します。

おおぞら高校では、中学生を対象に様々なイベントを行っております。その際、在校生の生徒には「先輩コーチ」として中学生のサポートをお手伝いしてもらっています。中学生にとって彼らは頼もしい先輩として映るであろうと同時に「自分もこんなふうになれるかな」とみらいの自分を重ねる存在ともいえましょう。
以前は上級生のベテラン先輩コーチをご紹介しましたが、今回は、初めて「先輩コーチ」に挑戦したひとりの1年次生にスポットを当ててご紹介します。

Hさんは、様々なことによく気づき、それに対してすぐに自分の意見を持つことができる生徒です。
しかしそれゆえに「もっといい手があるはず」「自分ならもっと上手くやれる」「自分ならこうするのに」と、考えすぎてしまうところがありました。時には、もどかしさが涙に変わることも。
そんな彼女でしたが、先輩コーチには前々から関心を持っていて、マイコーチ®の誘いで自ら「やってみる!」と宣言してくれました。
Hさんはみらいの架け橋レッスン®などでイベントに参加したことはあっても、イベントのサポートに回るのはこれが初めて。保護者の方からも「彼女にとっては挑戦になります。私の方がドキドキしています」という連絡が入っていました。
そして、彼女にとってもうひとつ初めての経験となったことがあります。それは「先輩と協力して、ひとつのことをする」ことです。同じく初挑戦の2年生が、時を同じくして先輩コーチをすることに決まっていました。
ふたりともそれまでは同じ年次の生徒同士で固まって行動していたため、お互いに「学年の違うメンバーとしっかり関わる」のはこれが初めて。当日いきなりはじめましてよりは、とマイコーチが顔合わせの場を設けました。
するとどうでしょう。ふたりとも絵を描くのが好きだったことから、すぐに意気投合したのです。

当日も、まさか数日前まで顔も名前も知らない関係とは思えないほど息ぴったりに朗らかに、楽しく中学生を支えてくれました。なかなか言葉が出せず困っている生徒にヒントを出したり、時には班の中で出た意見を「それは素敵だね!」と称賛したり。授業の最後に、中学生の輪に混ざって書いた感想では「みんなで色々な考えを出し合えてよかった」との記載が。同じグループの中で違う意見が出て、時にそれが自分の立つ側と全く反対の内容でも、受け容れ、尊重する姿勢がそこにはありました。同じ状況をわかっていても受け入れきれずにいた頃の彼女をよく知っているマイコーチは、その成長ぶりに目を見張りながら授業を行っていました。
イベント後の振り返りでは「来年度、どんな自分になりたい?」というコーチの問いに対して、KTCみらいノート®にこう綴っていました。
「先輩として学校のことを話せたら良いな」
もどかしさで泣いていた彼女の姿はもうありません。頼れる先輩という理想に向かって、前を見据える姿がとても頼もしく映りました。生徒が実際に書いたみらいノート先輩が支える姿と先輩として支える自分。両方を感じた一日となったことでしょう。
その夜、Hさんの保護者の方からもメッセージが届きました。
「学校でのイベントを通じて、我が子が少しずつ成長している感じがします」
おおぞら高校での生活は、挑戦に満ちています。留学のように認定証が手元に残る挑戦から、学院祭のように記録以上に記憶に焼き付く挑戦まで、規模も内容も様々です。生徒によっては、おおぞら高校での生活のスタートラインに立つこと=転入学・編入学もそうでしょう。ただ、どんな物でも、踏み出す本人にとっては大きな勇気をもってのことであるのは間違いありません。
そしておおぞら高校は、その一歩を踏み出す人を応援します。
踏み出す勇気が欲しい。具体的にこれとまだ決めてはいないけど、何かを新しくやってみたい。そんな皆様のお問い合わせをお待ちしております。