感謝される大人
松本キャンパス
私は人に感謝される、笑顔を与えられる大人になりたい。私には二年前に病気で他界してしまった兄がいる。兄は十七年間、生まれた瞬間から病気と闘っていた。発達障害を持っていた兄の生活はとても困難だった。でも兄の周りには笑顔で溢れる人がたくさんいた。私の両親は自分の子供が障害を抱え、自分の心の中で沢山の葛藤があったと思う。ただ
でさえ対応が難しいのにいつでも両親は優しさと愛を兄と私に与えてくれた。やっと兄の病気について少しずつ分かってきて、両親の偉大さに気づいた。また兄を担当して下さった病院の先生は年を重ねるにつれ変わっていく考え方や行動・態度など全てを理解し、笑顔で接して下さった。そんな両親・病院の先生の姿がとてもかっこよく、私にとって憧れ
の存在となった。将来、障害のある子供達の役に立ちたい。誰かの心の支えとなって、兄に関わってくれた人みたいに、笑顔や優しさを与え、感謝される大人になれたら幸せだ。