「うちの子は自分に自信がないように見える」「もっと前向きになって欲しい」と、高校生の自己肯定感について気になっている保護者の方もいるのではないでしょうか?進路や友人関係、将来のことなど、さまざまな悩みを抱えやすい高校生にとって、自分のことを認める気持ちは、毎日を過ごす上で大切な支えになります。
一方、自己肯定感は「自信を持とう」と言われて簡単に高められるものではありません。何気ない言葉や日々の経験を通して「これで良い」と思える瞬間を少しずつ増やしていくことが大切です。では、高校生の本人にはどのような工夫ができ、保護者はどのように関われば良いのでしょうか?
本記事では、自己肯定感の意味や、高校生にとって自己肯定感が重要な理由を確認します。自分自身で自信を育てる方法や、保護者が意識したい声掛け・距離感について考えてみましょう。
▶自己肯定感とは、自分の存在をそのまま認める感覚
自己肯定感とは、簡単にいうと「自分は自分のままでいい」と、自分自身を受け入れられる感覚のことです。勉強が得意、スポーツができるなど、何かに優れているから自分には価値があると考えるのではなく、得意なことはもちろん苦手なことや失敗した経験も含めて、自分を認められるかどうかがポイントになります。
そのため、自己肯定感と「自信」は似ているようで少し異なります。自信は特定の物事に対して「自分ならできそう」と思える気持ちですが、自己肯定感は、何かが上手くいっているかどうかに左右されず、自分の存在そのものを受け止める感覚といえるでしょう。
▶高校生の成長や将来を考える上でも大切
高校生は、友人関係や学業、部活動、進路など、さまざまな場面で周囲と自分を比べやすい時期です。「自分だけ上手くできない」と感じる経験があるかもしれません。そんな時、自分の価値を一つの結果だけで決めず「上手くいかないこともある」と受け止められることは、気持ちを立て直す上でも大切になります。
また、自分のことを肯定的に受け止められると、失敗や苦手なことを理由に最初から諦めるのではなく、新しいことに目を向けるきっかけができます。高校生活の中でさまざまな経験を重ね、自分の可能性やこれからの進路を考えていくためにも、自己肯定感は大切な土台の一つといえるでしょう。
▶まずは子どもの気持ちを否定せずに受け止める
子どもが「自分には無理かも」「失敗したらどうしよう」と話した時に「そんなことないよ」「もっと頑張ればできるよ」とすぐに励ますのではなく、「そう思っているんだね」と気持ちを受け止めてみましょう。自己肯定感を育むには、良い部分はもちろん、不安や苦手意識を抱えている自分のことも認めてもらえることが大切です。まずは気持ちを受け止めてもらえることで「自分の思いを話しても大丈夫」という安心感に繋がります。
▶結果だけでなく、過程にも目を向ける
テストの点数や部活動の結果など、目に見える成果だけを評価すると「結果を出さなければ認めてもらえない」と感じてしまうことがあります。そこで「毎日勉強していたね」「最後まで取り組んでいたね」といった、結果に至るまでの努力や工夫にも目を向けてみましょう。自分なりに取り組んだことを認めてもらえる経験は、自分の価値を結果だけで判断しないための土台になります。
▶周りと比べるのではなく、その子自身を見る
「○○ちゃんはできているよ」と周囲と比べて励ますよりも「前よりできるようになったね」「あなたはどうしたい?」など、その子自身の変化や考えに目を向けることが大切です。高校生になると、友人やSNSなどを通して周囲と自分を比べやすい時期です。だからこそ、家庭では他人との優劣ではなく「自分は自分でいい」と思えるような関わり方を意識してみましょう。
▶「できたこと」に目を向けてみる
自信が持てない時は、できなかったことや苦手なことばかりが気になるものです。そこで、一日の終わりに「今日できたこと」を振り返ってみましょう。「提出物を忘れなかった」「友達に自分から話しかけた」「苦手な問題に挑戦した」など、どんなに小さなことでも構いません。大きな成果だけを成功と考えず、自分なりに行動できたことを見つけると、自分の頑張りに気付きやすくなります。
▶大きな目標は、小さなステップに分ける
「テストで良い点を取る」「資格を取る」など、大きな目標をいきなり達成しようとすると、難しさを感じてしまうことがあります。そんな時は「今日は10分だけ勉強する」「まずは問題を1ページ解く」など、今の自分にできそうなところまで目標を小さくしてみましょう。無理なく達成できる目標を一つずつクリアすることで「やってみたらできた」という経験を重ねられます。
▶失敗しても「次はどうする?」と考える
何かに挑戦すると、思ったような結果にならないこともあります。その度に「自分はダメだ」と決め付けるよりも「次はどうすればもっと上手くいくかな?」と考えてみましょう。失敗は、自分の価値を決めるものではなく、次の行動を考えるきっかけにもなります。完璧を目指し過ぎず「まずはやってみる」という気持ちで小さな一歩を重ねることが、自分への信頼を育てていきます。
▶悪い面|励ますつもりの言葉がプレッシャーになることも
「お兄ちゃんはできていたよ」「もっと頑張らないと」「そんなことで悩まなくてもいい」など、良かれと思って掛けた言葉が、子どもには「自分は認めてもらえていない」と伝わってしまう場合があります。特に誰かと比べる言葉や、本人の気持ちを否定するような言葉が続くと「自分はもっと頑張らなければ」とプレッシャーを感じることもあるでしょう。保護者としては、やる気を引き出したり心配を減らしたりするための言葉でも、まずは子どもがどう受け止めるかを考えてみることが大切です。
▶良い面|「見ているよ」「ありがとう」が安心に繋がる
保護者の何気ない声掛けが悪い面を持つ一方で「話してくれてありがとう」「そこまで考えていたんだね」「手伝ってくれて助かったよ」など、子どもの気持ちや行動をそのまま受け止める言葉は、安心感に繋がります。大きな成果を出した時だけ認めるのではなく、普段の生活の中で子どもの存在や考え、行動に目を向けることがポイントです。「いつでも味方だからね」と伝えることも、失敗した時や悩んでいる時の支えになるでしょう。
大切なのは、いつも完璧な言葉を選ぶことではありません。何気ない一言から、子どもに信頼や安心を伝えることができます。
子どもが自分で考えて行動できそうな時は、すぐに手を出さず見守ることも大切になります。一方で、不安を感じていたり、何から始めれば良いか分からず悩んでいたりする時には「一緒に考えてみようか」と声を掛けると良いでしょう。子どもの状況に合わせて、見守ったり背中を押したりすることがポイントです。
高校生になると、自分で考えて決めたい気持ちが少しずつ強くなります。保護者が先回りして答えを出すのではなく、必要な時に相談できる存在でいることで、子どもは安心して自分の道を考えることができます。上手くいかない時に戻れる場所があると伝えながら、子どもの成長を焦らず見守っていきましょう。
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一方、自己肯定感は「自信を持とう」と言われて簡単に高められるものではありません。何気ない言葉や日々の経験を通して「これで良い」と思える瞬間を少しずつ増やしていくことが大切です。では、高校生の本人にはどのような工夫ができ、保護者はどのように関われば良いのでしょうか?
本記事では、自己肯定感の意味や、高校生にとって自己肯定感が重要な理由を確認します。自分自身で自信を育てる方法や、保護者が意識したい声掛け・距離感について考えてみましょう。
そもそも自己肯定感って何?高校生にとって大切な理由
高校生になると、周囲との違いを意識したり、進路や将来について考えたりする機会が増えます。そんな時期だからこそ、自分自身をどのように受け止めるかは、日々の過ごし方にも関わる大切な要素です。まずは、自己肯定感がどのようなものなのかを確認しましょう。▶自己肯定感とは、自分の存在をそのまま認める感覚
自己肯定感とは、簡単にいうと「自分は自分のままでいい」と、自分自身を受け入れられる感覚のことです。勉強が得意、スポーツができるなど、何かに優れているから自分には価値があると考えるのではなく、得意なことはもちろん苦手なことや失敗した経験も含めて、自分を認められるかどうかがポイントになります。
そのため、自己肯定感と「自信」は似ているようで少し異なります。自信は特定の物事に対して「自分ならできそう」と思える気持ちですが、自己肯定感は、何かが上手くいっているかどうかに左右されず、自分の存在そのものを受け止める感覚といえるでしょう。
▶高校生の成長や将来を考える上でも大切
高校生は、友人関係や学業、部活動、進路など、さまざまな場面で周囲と自分を比べやすい時期です。「自分だけ上手くできない」と感じる経験があるかもしれません。そんな時、自分の価値を一つの結果だけで決めず「上手くいかないこともある」と受け止められることは、気持ちを立て直す上でも大切になります。
また、自分のことを肯定的に受け止められると、失敗や苦手なことを理由に最初から諦めるのではなく、新しいことに目を向けるきっかけができます。高校生活の中でさまざまな経験を重ね、自分の可能性やこれからの進路を考えていくためにも、自己肯定感は大切な土台の一つといえるでしょう。
「自信を持って!」だけでは難しい?自己肯定感を育むヒント
「もっと自信を持ってほしい」と思うあまり「大丈夫」「自信を持って」と声を掛けることもあるでしょう。しかし、本人が不安を感じている時には、前向きな言葉だけでは気持ちが追いつかないこともあります。では、保護者にはどのような関わり方ができるのでしょうか?▶まずは子どもの気持ちを否定せずに受け止める
子どもが「自分には無理かも」「失敗したらどうしよう」と話した時に「そんなことないよ」「もっと頑張ればできるよ」とすぐに励ますのではなく、「そう思っているんだね」と気持ちを受け止めてみましょう。自己肯定感を育むには、良い部分はもちろん、不安や苦手意識を抱えている自分のことも認めてもらえることが大切です。まずは気持ちを受け止めてもらえることで「自分の思いを話しても大丈夫」という安心感に繋がります。
▶結果だけでなく、過程にも目を向ける
テストの点数や部活動の結果など、目に見える成果だけを評価すると「結果を出さなければ認めてもらえない」と感じてしまうことがあります。そこで「毎日勉強していたね」「最後まで取り組んでいたね」といった、結果に至るまでの努力や工夫にも目を向けてみましょう。自分なりに取り組んだことを認めてもらえる経験は、自分の価値を結果だけで判断しないための土台になります。
▶周りと比べるのではなく、その子自身を見る
「○○ちゃんはできているよ」と周囲と比べて励ますよりも「前よりできるようになったね」「あなたはどうしたい?」など、その子自身の変化や考えに目を向けることが大切です。高校生になると、友人やSNSなどを通して周囲と自分を比べやすい時期です。だからこそ、家庭では他人との優劣ではなく「自分は自分でいい」と思えるような関わり方を意識してみましょう。
高校生自身もできる!小さな自信を積み重ねる方法とは
自己肯定感は、特別なことをしなければ身に付かないものではありません。毎日の中で「できた」と感じる経験を少しずつ増やすことも、自分への信頼を育てるきっかけになります。ここでは、高校生でも取り入れやすい方法をご紹介します。▶「できたこと」に目を向けてみる
自信が持てない時は、できなかったことや苦手なことばかりが気になるものです。そこで、一日の終わりに「今日できたこと」を振り返ってみましょう。「提出物を忘れなかった」「友達に自分から話しかけた」「苦手な問題に挑戦した」など、どんなに小さなことでも構いません。大きな成果だけを成功と考えず、自分なりに行動できたことを見つけると、自分の頑張りに気付きやすくなります。
▶大きな目標は、小さなステップに分ける
「テストで良い点を取る」「資格を取る」など、大きな目標をいきなり達成しようとすると、難しさを感じてしまうことがあります。そんな時は「今日は10分だけ勉強する」「まずは問題を1ページ解く」など、今の自分にできそうなところまで目標を小さくしてみましょう。無理なく達成できる目標を一つずつクリアすることで「やってみたらできた」という経験を重ねられます。
▶失敗しても「次はどうする?」と考える
何かに挑戦すると、思ったような結果にならないこともあります。その度に「自分はダメだ」と決め付けるよりも「次はどうすればもっと上手くいくかな?」と考えてみましょう。失敗は、自分の価値を決めるものではなく、次の行動を考えるきっかけにもなります。完璧を目指し過ぎず「まずはやってみる」という気持ちで小さな一歩を重ねることが、自分への信頼を育てていきます。
保護者の何気ない言葉、子どもにどう伝わっている?
保護者にとっては何気ない一言でも、高校生にとっては予想以上に大きな意味を持つことがあります。特に、周囲と自分を比べたり、自分の将来について考えたりする時期だからこそ、普段の言葉がどのように伝わっているかについて少し意識してみましょう。▶悪い面|励ますつもりの言葉がプレッシャーになることも
「お兄ちゃんはできていたよ」「もっと頑張らないと」「そんなことで悩まなくてもいい」など、良かれと思って掛けた言葉が、子どもには「自分は認めてもらえていない」と伝わってしまう場合があります。特に誰かと比べる言葉や、本人の気持ちを否定するような言葉が続くと「自分はもっと頑張らなければ」とプレッシャーを感じることもあるでしょう。保護者としては、やる気を引き出したり心配を減らしたりするための言葉でも、まずは子どもがどう受け止めるかを考えてみることが大切です。
▶良い面|「見ているよ」「ありがとう」が安心に繋がる
保護者の何気ない声掛けが悪い面を持つ一方で「話してくれてありがとう」「そこまで考えていたんだね」「手伝ってくれて助かったよ」など、子どもの気持ちや行動をそのまま受け止める言葉は、安心感に繋がります。大きな成果を出した時だけ認めるのではなく、普段の生活の中で子どもの存在や考え、行動に目を向けることがポイントです。「いつでも味方だからね」と伝えることも、失敗した時や悩んでいる時の支えになるでしょう。
大切なのは、いつも完璧な言葉を選ぶことではありません。何気ない一言から、子どもに信頼や安心を伝えることができます。
見守る?背中を押す?高校生とのちょうど良い関わり方とは
高校生の自己肯定感を育てるためだからといって、保護者がいつも正しい対応をしなければならないわけではありません。大切なのは、子どもの様子を見ながら、その時に必要なサポートについて考えることです。子どもが自分で考えて行動できそうな時は、すぐに手を出さず見守ることも大切になります。一方で、不安を感じていたり、何から始めれば良いか分からず悩んでいたりする時には「一緒に考えてみようか」と声を掛けると良いでしょう。子どもの状況に合わせて、見守ったり背中を押したりすることがポイントです。
高校生になると、自分で考えて決めたい気持ちが少しずつ強くなります。保護者が先回りして答えを出すのではなく、必要な時に相談できる存在でいることで、子どもは安心して自分の道を考えることができます。上手くいかない時に戻れる場所があると伝えながら、子どもの成長を焦らず見守っていきましょう。
以下のブログでは、コンプレックスを感じていた生徒が自分の好きと向き合うことで自分らしさを認め、以前よりも自分の好きに自信が持てるようになった!というエピソードを紹介してくれています。ぜひチェックしてみてください!
みらいノートブログ 「好き」に自信をもてる
