2021年度
イメージした絵を丹念に表現
今年の作品のテーマは「探究」。毎年、生徒たちの個性が光る、細部までこだわった作品が集まります。受賞作品はホームページに掲載するほか、屋久島おおぞら高等学校などに展示されます。皆さんのSNSでの投票が審査を左右するかも?!ぜひぜひ公式アカウントをチェックして投票してくださいね。
審査は日本マンガ塾の講師のプロの目で行われます。結果に乞うご期待!
審査の流れ
- 「一次審査」として、審査員による作品審査をおこないます。
- 「投票」として、一次審査を通過した作品をおおぞら公式SNSに公開、一般の方も含めた投票を行います。
- 「最終審査」として、一次審査結果と投票結果をふまえて、審査員および大会運営本部が総合的に審査します。
- 入賞作品を公式 SNS・ホームページ・おおぞら通信等で発表します。
結果発表!
マンガ塾の講師による審査に加え、SNSによる一般投票で、グランプリが決定しました!一般投票にご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
グランプリ
「Break away」
熊本キャンパス 佐々木祥乃さん
《アピールポイント》
視野が狭く何度も同じことで悩んでなかなか穴から抜け出せない自分だったが、少しずつ自分の事やまだ見たことない世界に触れ身に付いた、知恵を植物で表現した。動物は今から、これから出会う仲間。光の先では穴から抜け出せた未来の自分を描いた。
《マンガ塾からのコメント》
力作ですね!画面いっぱいに自分の思いを表現することが出来ています。少年のキャラクターの表情が素晴らしいです。キノコは蓄積された知恵や悩みを表現しているようにみえます。またハエトリソウは恐れを表現しているかのようですね。一つ一つが丁寧な作画で好印象です。
準グランプリ
「創造」
姫路キャンパス 蛍石さん
《アピールポイント》
鉄も化石も宝石もそこにあるだけでは何の意味もないガラクタの中の小さな欠片でそれを必要とするものが探し求め、解釈し自分のものにして初めてかたちづくることができるものであって、その過程の一つを「探究」というのではないか。と思いました。
審査員特別賞
「ほしにたどりつくまで」
広島キャンパス 佐藤之醤油さん
《アピールポイント》
探究というテーマから「道、未知、足跡、目的」というワードを連想しました。小さな女の子が道なき道を進み、未知なるソラヘ到達するまでの物語をイメージしています。今回はその途中、雪山の頂上よりさらに遠く、目的たるソラがあり、その果てしなさと美しさに足を止めているというシーンを描きました。
審査員特別賞
「彼岸花」
新潟キャンパス 田倉愛永さん
《アピールポイント》
「探究」というテーマなので、ネガティブな気持ちを客観的に探究してみようと思い、いつまでも悲しさに縋ってないで、でも縋ってないと不安で仕方がないという矛盾した気持ちや、不安への依存を彼岸花に込めました。彼岸花の花言葉は「悲しき思い出」。彼岸花は食べると死ぬ。
総評
おおぞら杯も今回で7回目になるかと思いますが、年々レベルが高くなっているように感じます。
それぞれの生徒さんが自分の中の「探究」をイメージし、それが「なるほど!」というものや「そんな発想もあったか!」と発見させられるものなど、ひとつひとつの作品に「独創性」を感じることができたとてもいい回だったと思います。そんな中、受賞した作品は、そこに描いた人の「思い」が絵の細部にまで、より強く伝わる表現力を持った作品だったような気がします。
今回受賞した人もそうでない人も、描いてくれたみんなが表現する力を持っています。ぜひ今回作品を描いた人たちには引き続き自分の「独創性」を伸ばして「表現者」になってもらえることを願っています。
日本マンガ塾 信濃 裕馬