屋久島スクーリング

この場所が教えてくれるものは何だろう。

おおぞら高校の本校は、
世界自然遺産に登録されている屋久島にあります。
全国から集まった生徒や
屋久島での時間を支える先生や大人たち、
そして自然と向き合うことで、
今までの自分とは違う自分を発見し、
直観力や共感力を育むことができます。
屋久島が教えてくれるかけがえのないものを、
きっとあなたも持ち帰ることができるでしょう。

なぜ屋久島なの?

おおぞら高校の本校は、屋久島の南端、海に面した豊かな緑が広がる中にあります。ブルーの屋根の校舎は、上から見ると鳥が羽ばたいているような曲線を描いており、木のぬくもりが感じられる空間にもその曲線がいかされています。スクーリングにやってくる生徒を迎える屋久島本校の先生たちは、屋久島のプロフェッショナル。慣れない環境に飛び込む生徒たちを、明るく優しく、指導します。たくさんの人とこの場所で過ごす時間が、「共感力」を育ててくれます。

屋久島スクーリング

おおぞら高校のスクーリングでは、「人」「自然」「自分」という3つのテーマにたっぷり時間をかけて向き合っていきます。
先生のサポートのもと、全国から集まった仲間たちと一緒にプログラムを通してそれぞれのテーマに取り組むことで、学びや気づきを得ることができます。

誰もが、この地球上に
たくさんある命のひとつ。

はじめて屋久島での特別授業を行った時、「われわれも、この地球上にたくさんある命のひとつに過ぎない」、そういう謙虚で、それでいてとても豊かな気持ちになりました。日本という島国の中に、屋久島という存在があることでさえ奇跡のようですが、それを体験できる人も幸せです。たぶん、自然の偉大さに触れたり、海外へ出てみたりしないと、自分の中にある謙虚さや豊かさ、可能性に気づくのはむずかしいのでしょう。

また、屋久島の森には、さまざまな生き物がそれぞれに応じた場所で生きています。ひとつの生き物を見ると、あることは得意なんだけれど、別のことは苦手。また別の場所にいる生き物を見ると、別のことが得意で、他のことが苦手。つまり、お互いが得意な場所で生きているわけです。われわれのいる社会も、誰もが何かが得意で何かが苦手だけれども、それでいいじゃないかと思えてきます。ひとりの人がすべてをやる必要はない。自分の得意としていることを、自分の場所で活かせばいい。

大きな視点から全体を捉え、全体の中からそれぞれが得意なことをひき出し、伸ばしていく。そういう教育をめざしているのがおおぞらなのでしょう。(談)

屋久島おおぞら高等学校校長 茂木 健一郎 さん

1962年東京生まれ。脳科学者。東京大学理学部・法学部卒業。株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとした脳と心の研究を行う。『脳と仮想』(新潮文庫)ほか著書多数。

【 人 】チームビルディング

ワークショップを通して、クラス内でチームをつくりあげていきます。チームづくりの中で、人との関わりの中で感じた自分自身の気持ちとも向き合います。

【 自然 】自然体験学習

屋久島の自然を体感します。森、山、川、海、滝に間近に触れることで、心と体を解放します。そこで感じた感動は、実は自分自身への感動でもあるのです。

【 自分 】問題解決実習

自分なりに一歩を踏み出し、チームと関わっていくことにチャレンジします。人や自然と向き合った時間が、自分の成長につながっていることを実感できるでしょう。

スクーリングの1日(例)

  1. 06:45朝食 しゃきっと起きて、しっかり食べて、素晴らしい1日の始まりです
  2. 08:30授業 1時間目は屋久島の歴史を学び、2時間目は美術の授業
    美しい花をデッサンします
  3. 12:00昼食 今日は校舎を出て、大空の下でお弁当
    海を眺めながらの昼食は最高です
  4. 13:00トレッキング 白谷雲水峡へトレッキング
    神秘的な景色が広がります
  5. 18:00夕食 身体を動かした後は、ごはんが美味しい!
    みんな笑顔でテーブルを囲みます
  6. 19:00ふりかえり スクーリングの感想をグループごとに発表し、感想を共有します
  7. 21:00フリータイム 消灯までのひとときは、おしゃべりやリラックスタイム

屋久島でのプログラム

テーマは生命(いのち)。一人ひとりが、他者(生命)と「関わり」、「向き合い」、「バランス・調和を取る」。そんなさまざまな体験を通して、自分そして他者の生命の尊さ、輝きに気づくことができる。それがおおぞらのオリジナルグループワークです。

チームビルディング

各クラスでのグループワークを通して、チームを創り上げます。一人きりでは感じることのできない感情や、人との関わりの中で感じた気持ちと向き合い、人を信じることや協調の素晴らしさも実感していきます。

自然体験

栗生浜、春田浜、ヤクスギランド、白谷雲水峡、太鼓岩トレッキングといった世界自然遺産の森、山、川を直接体験することで、屋久島の持つ生命力を感じ取り、心身の開放、自分を実感する瞬間に出会います。

問題解決実習

過去の自分を温かい視線で振り返り、自分の性格や趣味・志向、強み・弱みをつかむとともに、自分自身がチームにどのように関わるかを確認。自らを発見しながら、問題解決にチャレンジする時間です。

屋久島スクーリングスペシャルプログラム

大自然だからこそ、経験できることがあります。屋久島にいるだけで、素直になることも。すべてが特別な経験の中で、さらに素晴らしい時間の過ごし方を整えています。

※屋久島センバスビレッジでのリレー水田をはじめ、過去には、ウミガメの観察調査や親子スクーリングなども実施しました。

屋久島卒業式

屋久島本校で行われた卒業式では茂木健一郎校長からなりたい大人について卒業生一人ひとりに問いかけました。卒業生、保護者ともに高校生活の思い出を語ります

世界自然遺産 屋久島の魅力!

1縄文杉・ウィルソン株

日常とかけ離れた、水、空気、森林......自然豊かな森の中ではヤクシカやヤクサルに出会うことも。屋久杉の切り株がハート形に見えることで有名な「ウィルソン株」などがあります。

2永田いなか浜

ウミガメが産卵に来るといわれている浜。産卵自体は真夜中に行われることが多いのでウミガメに出会うのは難しいですが、美しい海と白浜を見ることができます。

3大川の滝

九州一の落差を誇る「大川の滝」。高さ88メートルから流れる滝は圧巻です。滝つぼの近くまで行くことができるので、マイナスイオンを感じつつ周辺に生息する魚や鳥などを見ることができます。

4屋久島おおぞら高等学校

全国の生徒たちが集まり、数日間を共にするのが屋久島おおぞら高等学校。校舎は、巣から羽ばたく鳥をイメージしています。食堂や宿舎、保健室も完備しており、生徒は安心してスクーリングに臨めます。

5屋久島センバスビレッジ

屋久島おおぞら高等学校の持つ農園。屋久島の名産品タンカンを育てたり、スクーリングで初めて会った仲間たちと縄文時代のお米をつくる「リレー水田」を体験したり、収穫した野菜や果物で料理を食べることもできます。

屋久島ハートテレビ

地方創生の一環として、KTCグループを挙げて屋久島のことをもっと知ってほしいという思いから、屋久島ハートテレビが誕生しました。「衣食住」「今と昔」をテーマに、屋久島の魅力を映像で発信しています。英語でも配信を行い、世界中の人々に屋久島の自然、文化、人を届けます。

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VRで屋久島体感!

簡単にはことばにできないほどの大自然、風景が待っている屋久島。息をのむようなシーンの数々。現地での貴重な時間をより有意義なもの、より豊かなものにするために、VR(バーチャルリアリティ)を導入して、たくさんの生徒、保護者のみなさんに「屋久島体感」を提供します。

VRで屋久島を体感してみる