2020.05.19
「清々(すがすが)しく生きる」 ~どちらを選んだらよいのか迷ったときに~
私は『清々しい生き方をしている人』でありたいと思っています。ほったらかしにすると自分はそうじゃなくなるので、尚更そうありたいと願うのでしょう。これが私の「なりたい大人」です。そして、そのために心掛けてきたことがあります。
それは「迷って心底困ったら、謙虚に人の意見を聞け。ただその通りにした結果が失敗だったとしても、すべて自分で引き受けろ。」ということです。
「今日のお昼は何食べよう」、「前から人が歩いてきたから、こっちに寄ろう」などなど、人は一瞬、一瞬を、『選択』して生きています。選択の連続が生きることだといっても過言ではありません。だからスリリングで面白い。だけど、とても大切な選択の結果が、残念ながら失敗だった、間違いだったらどうでしょう。悲しくつらく、落ち込んでしまいますよね。自分を思ってアドバイスくれた人のことを、逆恨みしてしまうなんてこともあるかも知れません。
でも人のせいには決してせず、すべて自分で引き受けられるようになりたい。どん底に落ち込んでも、あるいは腹わたが煮えくり返っていたとしても、作り笑顔ですべて引き受ける。これが私の理想。『清々しい生き方』。
そして私が高校生の皆さんに一番伝えたいのは次のこと。「失敗だった」、「間違いだった」とその時は思った選択の結果は、その後、巡りめぐって違った形で返ってくる。それもプラスになって。私にはそんな経験たくさんあります。あの失敗があったからこの出会いがあった、こんな経験ができた、技術が身についたなどなど。遠回りして時間はかかったが、目指していた場所に結局はたどり着いていた、なんてことも。
つまり失敗に無駄はないのです。