2020.10.23
「いい人生だった!」といえる大人に
皆さん、はじめまして! 福山キャンパスの小松原千里といいます。今日は、私の考えるなりたい大人についてお話しししたいと思います。
実は私はKTCおおぞらに入る前に他の職業もいくつか経験があります。紆余曲折あってここへ来たわけですが、その中で、得た答えがあります。それは......
「いい人生だった!」と言える大人(人生)でありたいということでした。
この「いい人生」と言うのには本当にたくさんの意味があります。「いい」というのは、成功(生徒にとって有益)や喜びだけを表しているのではありません。
苦しいことや悲しいこと、失敗や後悔もあった。時には生徒と衝突もした。生徒にとって不利益なコーチだったかもしれない。けれど、後悔や失敗をそこで終わらせず、生徒や他コーチから学び続け、成長し続ける努力のできた「自分自身にとって実りのあるコーチ人生」と言う意味があります。
大学卒業後から教員をしていましたが、当初は「こんな自分が教員と言えるのだろうか。数学は教えられても、教員として生徒を導く資格があるのだろうか。」という不安との戦いでもありました。生徒や保護者の方の気持ちを理解したり寄り添うということは全くできていませんでした。そんな中で、教員の先輩たちが偉大で、信頼し尊敬のできる方が多かったことはとても運がよかったと今でも思います。当時もらった言葉の一つに「生徒を枠に閉じ込めない」というものがあり、それは今でも大切にしている私の信条です。
その先輩たちを目指し頑張っていたのですが、やはり「マネ」ではすぐに手数がなくなってしまいます。一時は教員から離れている期間もありましたが、最後のチャンスと決心し、入ったのがこのKTCおおぞらでした。
いろいろな生徒、スタッフの方に出会ったことで、前述の答えにやっとたどり着きました。
屋久島おおぞら高校には全国から生徒がスクーリングにきます。接する生徒のタイプがそれまでとは比べ物にならないぐらい増えたことで、本当に自分自身の価値観が変わり、枠組みが大きくなったと実感しています。初めて会う生徒と4泊5日過ごす中で、当然失敗や後悔もたくさんありました。それまであまり考えることのなかった「コミュニケーション」のことについて、失敗したことからとても多くの気づきがありました。そして、「失敗はしてもいいんだ。」ということも、学んだことの一つです。失敗や後悔があっても、それを次にどう生かすか、どう捉え、次にどのような言動・行動をとるかが重要で「生徒とともに学び、成長し続ける」姿勢こそが私に必要だということも、生徒から教えてもらいました。それまでの「教員として指導しなければ」という固定概念から「人と人として接する」ことを重要視し、現在に至ります。
今、このブログを見てくださっている生徒、保護者の方々にもなりたい大人像があると思います。実現に何が必要かはそんなに簡単にはわからないことでしょう。人によって必要なものが違うからです。それを知るには、いかに多くの人と接したかがカギになると私は思っています。コロナ禍で、難しい現状ではありますが、スタイルは問わないので多くの人とつながり(関わり)を持ち、様々な考えを自分自身に取り入れることで自分にとって必要なものが自ずとわかってくるはずです。迷ったり、悩むときには周りを見渡してみてください。マイコーチ®はあなたの近くにいてくれているはずですよ。遠慮なくいろいろなことを相談してください。一緒に考え、ともに成長していきましょう!