人の拠り所になるような絵を描きたい
戎井 幸一さん
絵作家
兵庫県明石市出身、在住。精神障害者福祉手帳2級所持。戎井幸一/えびすまる名義で「生と死」をコンセプトに、墨と透明水彩を使用し障害者作家として活動中。高校2年次よりKTC中央高等学院姫路キャンパスに編入。卒業後専門学校へ進学するが、精神疾患による身体能力の低下に伴い退学。2014年より本格的に作家活動を開始。同年制作した作品が、イラスト投稿雑誌・季刊スモールエス39号のテーマコーナーの扉絵に掲載。現在は姫路キャンパスでイラストトライアルレッスンの講師を行いながら、姫路・大阪を中心に、展示や即売会イベントに参加している。
幸一さんにインタビュー!
◆どうして絵作家になろうと思いましたか?
元々絵を描く事が好きで、イラストの仕事に就きたいと思っていました。ですが途中で専門学校を退学せざるを得なくなったので、精神障害者作家としてメンタル部分で何かしらを抱える人の拠り所になるような絵を描きたいと思ったのがきっかけです。
◆絵作家になるためにしていたことはありますか?
当時はイラストレーターとしての仕事を考えていたので、コンテストやイラスト投稿雑誌に積極的に絵を出していました。在学中参加していたイラストトライアルレッスンでは、先生がコンテストの情報をよく教えてくれていたので、なにかのきっかけになればと思って参加していました。あとは姫路で同人イベントがあったので、サークル参加もよくしていました。雑誌投稿とサークル参加は今も続けています。
◆絵作家になって良かったこと、大変なことは何ですか?
良かった点は作家と絵をリンクして見てもらえるようになった事です。私自身の生きてきたこと、感じてきたことも聞いていただける機会が増えたと思います。大変なのは収入が安定しないことです。展示参加も出展料がかかりますし、売約がつくかも分からないので何かと出費がかさみます。
◆これからの夢・目標は何ですか?
人とのつながりを大切にしていきたいです。個展を開くことができたのも、人とのつながりがきっかけで私の作品に繋がったので、人とつながることの大切さを身を以て学ばせてもらいました。万人受けはしなくて良いので、ひとりでも多くの人の心に刺さる作品を描くことと、また個展を開くのも目標です。
◆KTC在学中の1番の思い出を教えてください。
やはり屋久島のスクーリングに行ったことです。豊かな自然の中で、座卓で学べないことを身体で学べたことは良い経験だったと思っています。潮溜まりに足を突っ込んで魚を追い回した記憶があります(笑)あと屋久島でも絵は描いていましたね。それがきっかけで別のキャンパスの生徒と盛り上がったり、一緒に絵を描いたりしていました。
◆ 同窓生の皆さんにメッセージをお願いします
まだまだ若い私が言うのもなんですが、生きている中で挫折にも苦しいことにも嫌という程ぶつかりますが、それでも本気でやりたいことがあるならば、諦めずにいて欲しいです。諦めずに続けていればなにか活路は開けます。あとはトライアル中にもよく言っているのですが、挑むことに恐れないで欲しいです。挑まなければ失敗しないし、失敗しなければ成功もしないと思っています。
幸一さんの作品と個展の様子
幸一さんへの応援・質問メッセージ投稿!
活躍している同窓生にメッセージを送ろう!応援メッセージ・質問などはこちらから!
メールの宛先:info@ktc-school.com
※以下の内容をメールにご記入ください。
①名前:
②キャンパス名:
③メッセージ: